愛して、芹沢さん
顔を上げ、芹沢さんの瞳を見つめる。



「……したい…です……ダメ、ですか?」




あ〜…こんな発言…恥ずかしすぎる。


顔から湯気が出そうな勢いで熱い。





芹沢さんも固まったまま何も言わないし。



さすがに引かれた?




「はあぁ……莉央ちゃん…」


「は、はい…」



深くため息をつきながら、前髪をクシャクシャと掻き乱す芹沢さん。





「もう…可愛すぎっ……僕を狼にさせたのは莉央ちゃんだからね」


「えっ、あの、ちょっと」



軽々とお姫様抱っこされ、そのまま寝室まで来ると、ベッドに寝かされた。
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