愛して、芹沢さん
全ての講義が終わり、重い気持ちのままアパートに戻ると1人の影が。




「…っ……な、んで」


「よ。待ってた…」


「伊織…」


「スマホの電源切っただろ?」


「っ…充電…切れただけ」






また伊織に嘘。



わたしはいつから伊織に嘘をつくようになったの?




今のわたしは、伊織に嘘しかつけない。



やっぱり柑奈のように言いたいことは言えないんだ。





だけど、伊織…なんか痩せた?…



顔色も悪い気がする。
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