愛して、芹沢さん
それは冬休み最終日のこと。




伊織の部屋に呼ばれ、2人だけの空間。



伊織の親は、隣町の親戚の家に行ったらしく本当に2人きり。





そう説明された時点で、伊織とそういうことになると、なんとなく予想はついていた。



初めてのわたしに対して、伊織は慣れているようで…




ドキドキしていたのも、きっとわたしだけだったと思う。





初めての体験は、やっぱり痛かったし、死ぬほど恥ずかしかったけど、大好きな伊織の全てを知れた気がして幸せだった。



伊織も優しく触れてくれたし、目が合えば笑ってくれていた。


だから、これからもこの幸せが続くと思っていた。




はずなのに…、___



「莉央、悪い…」


お互いまだ裸のままの時、伊織はそう謝った。
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