愛して、芹沢さん
そう言って目の前に差し出されたのは、___




「…カードキー…?」


「ここのカードキー。持っててほしいんだけど…どうかな?これがあれば、僕がいなくても自由に出入りできるし、莉央ちゃんには持っててほしい」


「……いい、んですか?本当に」


「僕は構わないよ?むしろ嬉しい」


「わ、わたしも嬉しいですっ!」





うそ…夢みたいっ!!





だってこれって、合鍵のようなものだもんね?



どうしよう!?嬉しすぎて飛び跳ねたいくらい。





「あ、でも一つお願いがあって」


「何ですか?」


「できれば紛失だけには気をつけて?一度、紛失したことがあって大変だったから。あの大変さはもうこりごり」


「わかりました。大事にします」
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