愛して、芹沢さん
こんな大切なもの、無くすわけがない。




命の次に…いや、同じくらい大事なものだから。



「ま、無くしても莉央ちゃんなら許してしまうんだけどね」




と今日も優しい芹沢さん。



幸せ、___





そう思っていると、なぜか抱きかかえられた。



「芹沢さん…?」


「すっごく幸せそうな顔見てたら、莉央ちゃんが欲しくなった。…もらってもいいですか?」


「……はい…」





そんなの断る理由が見つからない。



そのまま寝室に運ばれると、ベッドに寝かされた。





上から見下ろす芹沢さんの瞳に吸い込まれていく。


気持ちも体も、わたしの全てが。
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