愛して、芹沢さん
「あの、芹沢さんとはどんな…?」



負けずと聞き返す。


芹沢さんの彼女はわたしだからっ。




「理一とは深い関係…セックス、した仲かな」


「っ……」



負けたくない……のに涙がこぼれそう。




ここで泣いたら絶対負けなのに!



「ね、最近理一と会ってる?」


「……」


「わたしは毎日会ってる。仕事切り上げてでも会いに来てくれるの。理一の彼女と呼べるのはどっちか一目瞭然だと思うけど…?」


「っ……」


「それに、理一はわたし以外の人を愛せない。ましてや、あなたみたいな子供…相手にされてるだけ有り難く思ったほうがいい」




今すぐにでも耳を塞ぎたい。




何も聞きたくない…。
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