愛して、芹沢さん
「まずは、本当にごめん…」
と深く頭を下げた芹沢さんを見て悲しくなる。
その悲しみは、未緒って人と会っていたからとかではなくて…
こうして頭を下げる姿を何度も見てきたことに対して。
思えば芹沢さんはよく頭を下げて謝る。
でも、それって彼女としていい気はしない。
わたしが聞きたいのはごめんじゃなくて『ありがとう』のほう。
だけど、芹沢さんからお礼の言葉を聞いたのは記憶にあるかないかの程度。
これって、わたしがそうさせてるの…?
わたしが芹沢さんを謝らせてばかりってことになるの…?
だとしたら…、___
「わたし、彼女失格ですね」
「え?、___」
やっと頭を上げた芹沢さんと目が合う。
と深く頭を下げた芹沢さんを見て悲しくなる。
その悲しみは、未緒って人と会っていたからとかではなくて…
こうして頭を下げる姿を何度も見てきたことに対して。
思えば芹沢さんはよく頭を下げて謝る。
でも、それって彼女としていい気はしない。
わたしが聞きたいのはごめんじゃなくて『ありがとう』のほう。
だけど、芹沢さんからお礼の言葉を聞いたのは記憶にあるかないかの程度。
これって、わたしがそうさせてるの…?
わたしが芹沢さんを謝らせてばかりってことになるの…?
だとしたら…、___
「わたし、彼女失格ですね」
「え?、___」
やっと頭を上げた芹沢さんと目が合う。