愛して、芹沢さん
わんわん泣いてしまう気がしていたけど、それは違ったみたい。




トボトボとアパートに足を運ぶ中、一つの考えが生まれた。





「実家…帰ろうかな…」



こっちに出てきたのも伊織から逃げる為だけのことだったし、一人暮らしが絶対!ってわけではなかった。





それに、多少の時間はかかるけど、実家から大学に通えなくもない。



ただ…柑奈と風ちゃんと共にする時間が減ってしまうのは確実。




そこが惜しいところ。




とりあえず、一度実家に顔出しにでも帰ろう。




最近、全然帰れてなかったし。



と、帰って早々に荷物をまとめた。




もう来週には春休みに入るし、タイミング的にもバッチリ。
< 275 / 483 >

この作品をシェア

pagetop