愛して、芹沢さん
そう言うと、伊織と並んで歩く。




伊織とこうして歩くのはいつぶりかな?



なんか懐かしい。




「なんで別れたんだよ。莉央、あいつのことすげー好きだったんだろ?」


「……色々あるの」


「じゃ、今フリーなんだ?俺が莉央を好きって言っても問題ないってことだよな?」


「……」






それはそれで困る。



今は恋や恋愛をする気なんてないし。





別れたとは言え、まだわたしの中には芹沢さんが…。





「あ、そういえば言ったっけ?俺らの中学建て替わるって」


「え、そうなの?」


「その前に忍び込も!」


「忍び込む!?」


「いいから、ついて来て」
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