愛して、芹沢さん
顔にも疲れが見える。




「真木に何言われたかわかんないけど、僕なら大丈夫だよ。わざわざ来てくれてありがとう」


「……」


「悪いんだけど、まだ仕事が残ってて…」


「…ダメ」


「え?、___」


「ダメですっ。仕事なんてさせません!芹沢さんはこっちです!」





と芹沢さんの腕を掴むと、寝室へと引っ張り込んだ。




「莉央ちゃん?」


「横になってください。芹沢さんが寝るまで、ここから出しません」





また倒れられたら困る。




そうなったらまたここに来ることになるかもしれない。



それはもう無理だから。




何が何でも芹沢さんには寝て休んでもらう。
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