愛して、芹沢さん
芹沢さんはそう言うと、ぎゅっと抱きしめてきた。




これは反則だ。





もう別れたのに…これはダメなんじゃないかな?


だけど、素直に受け入れてしまっているわたし。




芹沢さんが恋しい愛おしい…。




わたし、まだこんなに芹沢さんのことが好きなんだ…?





少しすると、芹沢さんの寝息が聞こえてきた。




そっと顔を覗くとぐっすり眠っている様子。





相変わらず寝顔もかっこいい。



ずっと見ていたい。




でも、起きる前には出て行かないと。




と芹沢さんの腕からすり抜ける。
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