愛して、芹沢さん
どうしたんだろう?




と芹沢さんを見つめると、安心したような表情に。



「芹沢さん?」


「…夢かなって…莉央ちゃんが来てくれたことが。…現実でよかった…」




そう言うと強く抱きしめられた。





「わたしならここにいます」



今にも消えてしまいそうな芹沢さん。




そんな芹沢さんの背中に手を回すと、ゆっくりと撫でた。





「このまま莉央ちゃんを閉じ込めてしまいたい」


「それは…困りますね。大学行けなくなりますし」


「…それだけ?」


「え?、___」


「困る理由…それだけ?」


「どうしてそういうこと聞くんですか?」


「僕にこんなことされても莉央ちゃん嫌がらないから…さっきだって一緒に寝てくれたよね」
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