愛して、芹沢さん
「さっき言ってくれたことって本当?」


「っ……あれは間違い…でした」





空気読めなくてごめんなさい。



「やっぱりそうだよね。僕を大好きなわけないよね」


「え?…芹沢さんのことは大好きですよ。でも、あの場面で言う台詞ではなかったなって反省してます」





必死にそう伝えると、またもや固まってしまった芹沢さん。




さっきから芹沢さんが変だ。





もしかして、また体調悪くなってきてたり…?




「芹沢さん、ベッド行きましょ?」




早く横にさせて休ませないと!


また倒れられたら困る。





「芹沢さん…?」


「待って…今かなり混乱してて…」


「混乱、ですか?どうして?」


「どうしてって……莉央ちゃんが誘ったりするから」


「…誘う?何も誘ってませんよ?」
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