愛して、芹沢さん
でも、___



「どうしてわたしなんですか?」


トドメって何?




「自分でこういうことあんまり言いたくないんだけど、僕ってお金持ってるでしょ?だから、だいたいの子は僕にじゃなくて、お金に興味持って近づいてくるんだよね」



その芹沢さんの気持ちはなんとなくわかる。





「でも、莉央ちゃんは違う気がして。普通だったら、さっきのような時は喜んで洋服を選びだす子ばかりなんだけど、莉央ちゃんは違った。ずっと求めてた。莉央ちゃんみたいな子」




そこまで言うと、足を止めた芹沢さん。



「アラサーのおっさんが告白なんてきもい!って思われても仕方ないと思ってる。だから、振られる覚悟で告白したのも本当」


「…芹沢さんのこと、おっさんなんて思ったこと一度もないです。アラサーって言っても全然若いですし!」


「……」




なぜか黙りこみ、視線だけ向けられる。




なんかやばいこと言ったかな!?
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