愛して、芹沢さん
意を決してそう言ったけど、芹沢さんからの返事がなかなか返ってこない。





妙に時計の秒針だけが響いて聞こえる。






「ガールズバー…」




と復唱した芹沢さんに顔を上げてみる。






「ダメ、ですか?」


「っ…っはぁ…その上目遣いわざとなの?」


「え?、___」


「んなわけないか」







と一気に肩を落とす芹沢さんに首を傾げる。




「僕に拒否権はなさそうだね」


「拒否権?」


「あ〜…大丈夫かな?変な虫が絶対つくよね…困るな〜」


「変な虫…」






あ、風ちゃんも同じこと言ってた!!
< 388 / 483 >

この作品をシェア

pagetop