愛して、芹沢さん

プロポーズ

「ほんっっとにごめんっ!!!」






食堂いっぱいに響いた謝罪の言葉に周りの視線を一気に集める。





わたしに頭をこれでもかというほど下げて謝るのは柑奈。







「柑奈、もう頭を上げて?わたしなら大丈夫だから」





と柑奈の肩に手を添えると、ゆっくり頭を上げた柑奈と目が合った。





「ほんとにごめんね?…」




目が合うなりもう一度謝ってくる柑奈に笑顔を向ける。






「うん。柑奈のせいじゃないし、バイトなら他にもたくさんあるから大丈夫」


「…っはぁ…そうだけどさ…莉央と働くの楽しみにしてたんだよね」





と肩を落としながら椅子に座る柑奈。
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