愛して、芹沢さん
風ちゃんから見たわたしは掃除が好きそうに見えているのかな?





ま、嫌いではないけど。






「それにさ、バイト先も莉央にピッタリだと思わない?」


「バイト先?」





もう一度視線を落とし、求人欄を詳しく読み返す。






「ここって…!」



風ちゃんが言った意味を理解すると勢いよく顔を上げた。





「わかった?ここ、りっくんの会社だよね?りっくんの会社の清掃員!莉央いいじゃん」


「芹沢さんの会社…悪くない、かも」


「それにさ、他のところに比べて時給もいいし、働く時間帯も選べるみたいじゃん?ここ受けてみたら?」


「うん!さっそく面接お願いしてみる」






採用してもらえるかは別として、とりあえず次のバイト先が見つかったことに安堵だ。



運をあまり持ち合わせてないけど、採用されるといいな〜!
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