愛して、芹沢さん
「よかったね、莉央。きっと採用確定だよ」





と柑奈の顔にも安堵が見える。



責任感じてたと思うから、柑奈の為にも採用されないと。





そう意気込んでいると、風ちゃんがこう言った。






「面接受けるより、直接りっくんに言って働かせてもらえば?」




と。






「りっくんのことだから即採用でしょ。案外そのままりっくん専用の仕事に就かされるかもね〜」


「っ…それはできない」


「できない?」


「お金を貰う以上はちゃんとしないと。そこはちゃんと芹沢さんと距離を置くつもりなの」


「莉央らしいね。俺、莉央のそういうところほんと好き」






優しい表情を向けたまま頭を撫でる風ちゃん。
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