愛して、芹沢さん
夢…じゃないよね?現実だよね!?





光る指輪を見ながらそんなことを思う。



「返事、聞かせてもらえる?」






あ、そうだった!





まだ返事してなかったんだった。





指輪から芹沢さんに視線を向けると、笑顔を見せこう言った。






「大好きです、芹沢さん…。よろしくお願いします」




深く頭を下げるとクスクスと笑う芹沢さん。





「これで本当に僕だけの莉央ちゃんだね」





と言った芹沢さんの顔は優しかった。




それを逆で言うと、芹沢さんはもうわたしだけの芹沢さんだ。
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