愛して、芹沢さん
「本当はもっと景色がよかったり、旅行中とかにプロポーズしたかったんだけど、時間が取れなくて…ごめんね?」


「わたしはあの場所でのプロポーズ、すごく嬉しかったです。芹沢さんとの思い出はあの場所から始まったので」






そう言い終えると同時に勢いよく抱きしめられた。






「芹沢さん?」


「ごめん…なんか愛おしくなって、つい…」






離れようとした芹沢さんに次はわたしから抱きしめ返す。





「莉央ちゃん…?」


「わたしも愛おしくなったので…。芹沢さん、好きです……大好きです」





この膨れる気持ちはちゃんと芹沢さんに伝わっているのかな?





わたしの愛…届いててほしいな。







なんて思っていると、唇が重ねられた。
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