愛して、芹沢さん
「できれば、この前の返事欲しいな〜って…もう、返事決まってる?」


「…はい……」



ごめんなさい、芹沢さん。


「聞かせてくれるかな?」


「…わたし、芹沢さんとは「莉央?」



伊織の声が聞こえた瞬間、クラッと目眩がした。


なんで来るの?



待っててって言ったのに。


「あんた誰?莉央の彼氏?」



わたしの隣に立った伊織は、芹沢さんに向けてそう吐いた。



「彼氏、ではないけど。君は?莉央ちゃんとはどういう?」


伊織の失礼な言い方とは反対に、大人の対応をする芹沢さん。




後で謝らないと。
< 47 / 483 >

この作品をシェア

pagetop