愛して、芹沢さん

少し腰を曲げ、わたしの目線の高さまで視線を合わせてきた芹沢さんにドキッとする。



「僕と付き合ってください」


「っ………はい。よろしくお願いします」


「うん、一生大事にする」




そう言うと抱きしめられた。



一生大事にする…って聞こえたような…？


え、一生！？！？




そんなこと言われたら色々と期待してしまう。



芹沢さんは何気なく言ったのかもしれないけど、女はそういう言葉一つ一つにあれこれ悩まされる生き物。




でも、まだ芹沢さんとは始まったばかり。




芹沢さんは喜ぶ言葉をサラッと言ってしまう人だから、今のもサラッと言っただけかも。



と芹沢さんの腕の中で考えていた。