愛して、芹沢さん
疑心
『仕事が溜まりに溜まってて、いっとき会えないと思う。ごめんね』
芹沢さんにそう言われて1ヶ月近く経つ。
10月に入った途端すっかり秋っぽくなり、わたしの心も秋のように寂しい。
会いたい、___
という気持ちだけが膨らんでいく。
「はぁ……」
「ちょっと莉央、今日それで15回目のため息」
「ごめん、つい…」
「そんなに会いたいなら会いに行けばいいじゃん」
何をそんなに悩むの?と付け加える柑奈。
「会えない、って言われてるんだから会えない、ってことでしょ?」
「それは莉央が会いに行かなかったら、の話しなだけで、会いに行けば会えるじゃん。もうお泊まりもした仲なんだし?会社も家も知ってる莉央は最強じゃん」
芹沢さんにそう言われて1ヶ月近く経つ。
10月に入った途端すっかり秋っぽくなり、わたしの心も秋のように寂しい。
会いたい、___
という気持ちだけが膨らんでいく。
「はぁ……」
「ちょっと莉央、今日それで15回目のため息」
「ごめん、つい…」
「そんなに会いたいなら会いに行けばいいじゃん」
何をそんなに悩むの?と付け加える柑奈。
「会えない、って言われてるんだから会えない、ってことでしょ?」
「それは莉央が会いに行かなかったら、の話しなだけで、会いに行けば会えるじゃん。もうお泊まりもした仲なんだし?会社も家も知ってる莉央は最強じゃん」