今の自分を、スキニナレマスカ？
冬がすぎて…春。
あたしたちは中三になる。毎年のことクラス替えもある。あたしにとって、この学校にいる限り何回クラス替えをしたって変わらない。
新学期。あたしはクミちゃん、フウカと同じクラスだった。本当はなんとなくわかっていたことだったけど。そのぶん苦手な人も沢山いた。
あたしの席の近くで数人の女子が、話をしている。話の内容はあたしのことだ。
「あいつウザイんだよね」「そうなの？」「なんか存在自体がウザイ」「クミたちもよく一緒にいるよねぇ」
そんな言葉を言われて、一体どんな言葉がでてくるというのだろう。あたしの頭の中は真っ白だった。クミちゃんはその話を聞いていた、だけどあたしを避けた。その行動は正しいよ‥それでいい。しょうがないよ。自分を慰めることしかできない。
その夜、学校でのことを思い出して泣きそうになっていた。コンコンと部屋をノックされ戸を開けると、お母さんが家電をもって立っていた。
「ハルナちゃんから。」そう言って受話器を渡され、「もしもし？」と電話にでた。
「ナツ？今大丈夫だった？ちょっと話したいことあって。」
様子を伺うようにハルナは喋っていた。
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表紙・目次

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