地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生にに溺愛されています。2
「る、瑠斗さん??」
「真彩ちゃん…もう泣いてない?」
「え?」
泣く?
……あ。そっか…私、倉庫の前で泣いてて…
心配してくれたんだ…。
「もう…泣いてないですよ。ありがとうございます。」
安心させようとにっこり笑う。
「……もう…一人では泣かせてあげないから。」
私は瑠斗さんの真面目な顔にドキッとした。
瑠斗さんはゆっくりまぶたを閉じると寝息を立てた。
今のは寝ぼけてただけだよね…?
瑠斗さんの真面目な顔はかっこよすぎてクラクラする。
私はソッと瑠斗さんの頭を撫でる。
瑠斗さんの髪…柔らかいな。
ふわふわして触り心地が好き。
少しの間、私は瑠斗さんの頭を撫で続けた。
……って、寝てる人に何してるんだ私!