地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生にに溺愛されています。2

「なんなのよぉ…」

白鷺さんはポロポロと泣き出してしまった。


その時だった。

バンッと大きな音が下から鳴った。

……え?

私はびっくりしてその場から動けなかった。

下から?下には時雨くんと梅雨くんが……。

私は泣いている白鷺さんを置いて扉を開けて飛び出していた。


時雨くん!時雨くんっ!

あの音って銃声?ま…さか…



私は最悪の事態が頭に浮かんできて走る速度を上げた。


倉庫の入り口の方に着くと倒れている時雨くんと銃を持っている梅雨くんがいた。


「時雨くんっ!」

私は時雨くんに駆け寄った。

怪我は?どこ?

私は怪我をしている場所を探したが外傷はない。

あれ?無事?

私は安心してその場にへたり込んだ。

よかった…

「安心したらダメだよ?」

と、梅雨くんが私の頭に銃口を付ける。

「っ……し、時雨くんになにしたの?」

「時雨の心配?自分の心配したら?」

私は今は自分のことより時雨くんの安否を確認したかった。

「い、いいから答えて!時雨くんになにしたの!」

私は横目でキッと梅雨くんを睨んだ。

「……はぁ~。ちょっと気絶させただけ。命に関わることはしてないよ。」

私はそれを聞いてホッとした。

「……君さ。今、自分が死ぬかもしれないのによく安心できるよね。死ぬのが怖くないの?」


……何言ってるんだろう。

「怖いに決まってるじゃない。」

私にだって感情はある。今だって座ってるからわかりにくいけど立ったら足震えまくってるよ。

けど…
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