ひととせと、マタタビ
ということで、初めて声をかけたのが今日だったりする。
「そこの公園で傷口洗いましょう、そのままだと制服に血ついちゃいます」
「いつもバス一緒だよね、一年生?」
「そうです。…というか、そうじゃなくて!立てますか?手貸しますよ」
「立てる立てる、ありがと
……ビー玉みたいな目してるね、どんなもの食べたらそんなキラキラした瞳になるの?」
ふいにじっと見つめられ、男の子に免疫のない私は恥ずかしくなって思わず目を逸らす。
座ったままの先輩をスルーして公園に向かって歩き出すと、後ろをついてきてくれる先輩。
…良かった、ついてきてくれた。
飼い主と、犬?