ひととせと、マタタビ



学校とは形勢逆転。
攻め攻めに攻めてくる先生は学校の時とはまるで違う人間。




無気力で、温度の無い目をした先生は学校という場所でしか存在しないのだ。





影璃が影から光に変わると、同時に私も光から影になる。






私はバイタリティのある人間だと自負しているけれど、教師をしていない影璃の前では学校の1/10ほどのバイタリティも出ない。






それくらい、毎日のように振り回されている。
私が影璃を振り回してるんじゃない、私の方が被害者なのだ。






可愛い彼女がいるという噂は本当ってことだ。
というか、私のことじゃなかったら影璃に明日は無い。






「いつもその調子でいられないの?」





「光理がいないとこだと力入んねーの
学生相手にこのテンションは2日3日で倒れる」






プリンを食べている私に寄りかかる影璃。私がいたって脱力してるじゃん。






「影くん重たい」



「さっき食べたプリンの質量かな」



「な訳あるか」


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