ひととせと、マタタビ
いつもの家に帰る。外もいいけど、影璃の家も安心して落ち着く。
本当に夢みたいだった、余韻がすごい。
「ありがとう影璃、すっごくすっごく楽しかった!」
勢いよく抱きつくと、影璃は「ん」と短く返事をして、少しかがんで私に唇を重ねた。
「まだ光理には早いかもしんないけど、言っとく
……俺は光理とずっと一緒にいるつもり。光理は?」
影璃の考える未来に、私は隣にいるらしい。
当然、私もそのつもり。
「私も一緒だよ、だーいすき!」