アクセサリーは 要りません
結局朝の職員朝会の前に、石川っちの席に行き隣の惠美里に声を掛け、2人で長野先生の席に行き、水曜の午後の全体会議の後にレクチャー受けることになった。

うん?前と変わってないな。気のせいか?

そこから、水曜の会議までは忙しくて、
すれ違うときに一言交わすだけで精一杯だった。

会議の後、数学科でそれぞれの進捗確認を皆ですると言われ、長野先生に遅れる旨伝えた。理科室に慌てて行くと中から笑い声が聞こえてきた。

「そんな授業をなさるのですね。
私も校長先生の現国の授業
受けてみたいです」

「そうなんだよね、
今、大人になってあの授業の
ありがたさは分かるけれど、
受験には全く関係なかったから、
当時はみんな睡眠時間と
思ってたよ」
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