アクセサリーは 要りません
「でもさ、何年かに1人、
あの授業で感銘を受けて
文学部志望に変えて、
研究者になって上り詰める
奴が出るんだよな」

「すごい、影響力ですね」

「そうそう、
山口先生のおかげでって恩師に
教授の名でなく名前が出るんだよ。
だから、卒業生でなくても、
文学研究者の中では
ちょっとした有名人らしいよ」

「あ、山口先生って
同期の山口先生かと
一瞬、ごっちゃになりました。

今は、まだ明日のことで
いっぱいいっぱいですが、
余裕ができたらお薦めの本とか
伺いに、校長室ノックしてみます」

「あ、伊吹、お疲れ」

「お疲れ様です、
お待たせしてすみません」
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