アクセサリーは 要りません
伊吹くんは、私を抱きしめて

「可愛いなぁ。
俺は緊急事態宣言の解除が
待ち遠しいよ。

惠美里は?」

そう言って私の耳をたった食べた?マスクの布のような?いや、マスクの布だよね?がガサガサいって耳を覆った。

それも答えにくい質問しながら。

もうやだ。反撃?反撃も思い付かない、頭がぼーとなってきた。もうぅっ。伊吹くんと一緒の事しよう。ちょっとは、される側の気持ちを知れっていうのよ。伊吹くんの耳に口元を持っていって、

「わっわっ私ももちろん楽しみ」

と言って耳をカプって甘噛みした。

「うっヤバい、ヤバいって惠美里」

って聞いたことがない焦った声が聞こえたので、甘噛みがキツ過ぎて痛かったのかなって心配になって、耳を見た。特に傷にもなっていないので、耳元から離れて顔を見たら、顔を真っ赤にしていた。
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