アクセサリーは 要りません
そこから、5分ほど歩いてホテルへ行った。チェックインには早かったが、部屋の準備もできているからと案内してくれた。

昨日送った荷物も部屋へ入れてくれていて、事前に「できれば景色が良い」と「ハリウッドツイン」のリクエストしていたが、答えてくれている部屋だった。手を伸ばせば届くところにいたいから、敢えてスイートにしなかった。部屋でチェクインを済ませて、ウェルカムドリンクを置いてスタッフは出ていき2人きりになった。

立ち尽くしている惠美里の緊張が伝わってくる。そんな直ぐに取って食うわけじゃないのに。旅行も楽しんでほしい。

「まずは手洗いうがいかな?」

「そうね、

うわぁ、すごいね。
伊吹くんが荷物少なくて大丈夫って
言っていたのは、
こんなにアメニティが
あるからなのね。

あ、こっちには浴衣も館内着も
バスローブもあるね」
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