アクセサリーは 要りません
そう言って伊吹くんは、サイドテーブルに手を伸ばして、袋を取り、ちゅっと唇にキスをして、一度起き上がった。袋を口で開け、上から逆の左手で私の頬を撫でた。最初優しい眼差しだったのに、途中から鋭く変わった。そして、にこりと笑ったあと、覆い被さってきた。

「いくよ?

うぅ、きっついぃ、惠美里、
力抜ける?

痛い?

ごめんな、痛いよな。」

痛いって注射みたいな痛さとか、押しつぶされる感じかと思ってたけど、種類の違う痛さだ。

「うぅっ、伊吹くん、
気にしないで?大丈夫よ

いっ、、、たっっぃ」
< 310 / 347 >

この作品をシェア

pagetop