アクセサリーは 要りません
「どうしてって言われても。。。
そういう匂いがするとか?
そんな風にしか言えませんが」

「え?臭うって気にしているのに。
自転車で汗かいたか
心配していたんですよ。
もう!!
今度、朝帰りの現場押さえたら
絶対大声で『あー』って
注目されるように指差しして
仕返ししますから!」

何なんだ、その仕返し。

そんなので、思春期男子の猛獣ん中に放り込まれて問題が起こらないのか?それは仕返しでなくて戯れあいになるだろうって?

俺はどこからの朝帰りを指摘されるんだ?

俺がこっそりと「あれ?朝帰りの現場押さえないの?大きな声でどこからの朝帰りか質問してよ」とか言っておちょくって、真っ赤な顔している宇部先生を弄っている妄想を一瞬しそうになった。朝から何考えてるんだか。そもそもなんで宇部先生宅からの朝帰り前提なんだよ?

あ、もしやこの天然娘は臭く香ってると勘違いしてんのか?まぁ今さら確認もできないし、スルーするか。

「だから、そういうところですよ。
匂いって
そうじゃないじゃないですか?
天然じゃなかったら
あざとくて逆に怖いですけれど。
ツッキーに気に入られているから、
それもないんでしょ。

まぁ、楽しくドライブ行きましょう」

「はい、よろしくお願いします」

良かった。楽しみだ。
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