アクセサリーは 要りません

「お父様と同じ職業なんですね。

そっか〜そうなんですね。
私はその夢が叶いませんでした。
うちの父は商社マンなんです。
小さい頃から忙しくしていて、
家になんて寝に帰ってるだけって
感じでしたが、
イキイキとやり甲斐を持ち
仕事をしている印象があって。
大学のインターン募集に来ていた
同業他社に応募して
1年お世話になったんです。

楽しいばかりじゃなかったけれど、
でも色々体験もして、
このままそこで就職もお世話に
なろうとしたのですが、
理由が分からないストップが。
それも、父からも会社からも。

もちろん親の職業が
影響しているわけではないって
頭では分かっているのですが、
大人の事情なんじゃないかなと。

『商社に行きたいなら来るか？』
と父は言ってくれて、
親子で同じ会社という人も
一定数いるようなんですが、
『宇部の娘』と見られることが嫌で、
あと、父の社会評価を知るのも
世の中には知らないで良いことも
ある気がして、で、今ここに。

就活の自己分析から始める
『ふりだし』に戻るのは
正直辛いタイミングでしたけれど、
深く自分を見つめ直せたし
今は良かったと思っているんです」