バーチャル彼氏
次の瞬間、私の体は強い力に引っ張られ、足をもつれさせながら走っていた。


なに?


なんなの?


混乱する頭では、うまく考える事ができない。


ただ、走って。


ただ、前を見て。


ただ、引っ張られるがままに。


瀬戸旭君に連れられて――。
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