バーチャル彼氏
☆☆☆
そうして文化祭に行ったのが、1年前の事だ。
「それが、なに?」
「ほら、そのときに私らのサークル身に来たでしょう?」
そういえば、お姉ちゃんに連れられて色んな教室を歩き回ったんだ。
その中のひとつが、お姉ちゃんの所属しているサークル。
バーチャル彼氏発祥の地だ。
「そのメンバーの中に、いたのよね」
そう言い、お姉ちゃんは緑色に光るカンヅメを見つめた。
向日葵――。
「サークルの人だったんだ……」
「そう。そもそも、このゲームができたのは、泉、あんたのお陰なのよ」
思いもよらぬその言葉に、私は唖然としてお姉ちゃんを見つめる。
私のお陰……?
「なに言ってるの? なんで、私?」
わけがわからず、混乱する。
バーチャル彼氏と私。
なんの繋がりもないハズだ。
「1年前の文化祭の時、あんた相当つまらなそうな顔してゲームしてたのよ。覚えてない?」
「そうだっけ?」
そうして文化祭に行ったのが、1年前の事だ。
「それが、なに?」
「ほら、そのときに私らのサークル身に来たでしょう?」
そういえば、お姉ちゃんに連れられて色んな教室を歩き回ったんだ。
その中のひとつが、お姉ちゃんの所属しているサークル。
バーチャル彼氏発祥の地だ。
「そのメンバーの中に、いたのよね」
そう言い、お姉ちゃんは緑色に光るカンヅメを見つめた。
向日葵――。
「サークルの人だったんだ……」
「そう。そもそも、このゲームができたのは、泉、あんたのお陰なのよ」
思いもよらぬその言葉に、私は唖然としてお姉ちゃんを見つめる。
私のお陰……?
「なに言ってるの? なんで、私?」
わけがわからず、混乱する。
バーチャル彼氏と私。
なんの繋がりもないハズだ。
「1年前の文化祭の時、あんた相当つまらなそうな顔してゲームしてたのよ。覚えてない?」
「そうだっけ?」