バーチャル彼氏
そうして、メニュー画面を閉じた。
すると、また光が向日葵を包み込み、「泉」と、今度はちゃんと名前を呼んでくれた。
すごい……。
本当にゲームなんだ……。
まるで、そこに実在しているように見えるのに……。
「んで、こっち」
お姉ちゃんに促され、私は向日葵の後ろへ向かった。
缶詰の裏を指差し、3つのボタンを確認する。
ちなみに、これは光の中のボタンではなく、缶詰につけられているボタン。
触れるとちゃんと感触もある。
「一番右がゲーム開始のボタン。これを一回押してから名前を呼ぶと、いつでも出てきてくれる」
でも、インプットされている私以外の人の声だと、向日葵は姿を見せない。
「真ん中が、ゲームを終わるときね。このボタンの前に必ず『保存』する事。そうしなきゃ今までのゲームデータがなくなるから」
「どうやって保存するの?」
「そのまま向日葵へ向けて『保存』って言えばいいのよ」
なるほど。
すると、また光が向日葵を包み込み、「泉」と、今度はちゃんと名前を呼んでくれた。
すごい……。
本当にゲームなんだ……。
まるで、そこに実在しているように見えるのに……。
「んで、こっち」
お姉ちゃんに促され、私は向日葵の後ろへ向かった。
缶詰の裏を指差し、3つのボタンを確認する。
ちなみに、これは光の中のボタンではなく、缶詰につけられているボタン。
触れるとちゃんと感触もある。
「一番右がゲーム開始のボタン。これを一回押してから名前を呼ぶと、いつでも出てきてくれる」
でも、インプットされている私以外の人の声だと、向日葵は姿を見せない。
「真ん中が、ゲームを終わるときね。このボタンの前に必ず『保存』する事。そうしなきゃ今までのゲームデータがなくなるから」
「どうやって保存するの?」
「そのまま向日葵へ向けて『保存』って言えばいいのよ」
なるほど。