バーチャル彼氏
今まで見たことのないような、柔らかな笑顔。


「記憶するごとに、会話をするごとに、表情が豊かになって性格も出てくるの。さぁ、そろそろご飯行きましょ。お母さんが待ってる」


「うん。わかった」


私は頷き、少々名残惜しさを感じつつ保存し、向日葵を終了した。
< 31 / 163 >

この作品をシェア

pagetop