バーチャル彼氏
☆☆☆

そして、翌日。


ボサボサ頭で目ボケ眼な私はベッドからノソノソと起き上がった。


そのまま洗面所へ向かい、冷たい水で顔を洗って目を覚ます。


さぁ、今日から学校はお休み。


やる事はと言えば――。


当然!


バーチャル彼氏。


今日は清美お姉ちゃんも何も予定がないらしく、一日家にいる。


ルンルン気分でロールパンを口に頬張り、冷たいココアを持って自室へ向かう。


二階へ上がりきったその時だった。


「おはよう、清美」


「おはよう、ルイ」


なんて会話がお姉ちゃんの部屋から漏れていた。


私は持っていたココアを置きに一旦部屋に行き、そしてすぐに戻ってきた。


お姉ちゃんの部屋のドアにペッタリと張り付き、耳をすます。


「おはよう、清美」


「おはよう、レイ」
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