Stargazer
「ちょっと、人のかばん投げないでよ!それにあたしは子どもじゃないんだから、一人で帰れます!」
最低でもこのしおりだけは完成させておきたい。まだまだしおりのページは山のように積まれていて、これを終わらせるのにどれだけの時間がかかるかなんて、想像すらできないけど。
「最近、この辺りで不審者が出たって先生が言ってただろ?一人で女子高生が帰ってたら不審者に襲われかれねぇし、送ってやるよ」
「こんな男みたいな女を襲う不審者っていると思う?いたらめっちゃ笑えるけど」
しおりが完成するまで帰らない、それはもう決めたこと。どんなに時間がかかろうが、生徒会の他のみんなに負担をかけたくない。これが終われば多少仕事は楽になるはずだし……。
「お前な、もっと自分のことも考えろよ!」
しおりを作る手を鈴木に掴まれる。抗議しようと顔を上げれば、怒りと心配が混じったような顔の鈴木がいて、言葉が引っ込んでしまう。
最低でもこのしおりだけは完成させておきたい。まだまだしおりのページは山のように積まれていて、これを終わらせるのにどれだけの時間がかかるかなんて、想像すらできないけど。
「最近、この辺りで不審者が出たって先生が言ってただろ?一人で女子高生が帰ってたら不審者に襲われかれねぇし、送ってやるよ」
「こんな男みたいな女を襲う不審者っていると思う?いたらめっちゃ笑えるけど」
しおりが完成するまで帰らない、それはもう決めたこと。どんなに時間がかかろうが、生徒会の他のみんなに負担をかけたくない。これが終われば多少仕事は楽になるはずだし……。
「お前な、もっと自分のことも考えろよ!」
しおりを作る手を鈴木に掴まれる。抗議しようと顔を上げれば、怒りと心配が混じったような顔の鈴木がいて、言葉が引っ込んでしまう。