異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜

「そんな事ないです! 総介さんは本当に優しくて素敵な人で、むしろかっこいい男の人すぎて緊張しちゃいます……」


 保護者ポジションじゃなかったことに嬉しく俺はホッと胸を撫で下ろした。


「そんな可愛い事言われたら君の事を食わないと言って紳士ぶっていたのに、押さえられなくなるだろう。俺以外の男にそんな可愛いことを言っては絶対駄目だよ」


 彼女の真っ直ぐな瞳で見つめられながらストレートに褒められると年甲斐もなく顔が熱くなり、恥ずかしさのあまりパッと顔を逸らしてしまった。さっきまでの楽しい雰囲気がジワリ、ジワリと淫靡な空気に変わりつつあるような気がする。
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