眠り王子の専属抱き枕になりました!?
それにしても彼のサラサラの髪とすーすーという寝息が首にかかってくすぐったい。

───これ、後ろに座ってる人達からは見えてるよね。気になってるかな?それともどうでもいいかな?

挨拶をする校長先生の晴れやかな声を聴きながらそんなことを思っていると左肩の重さが増した。彼が更に私に体重を預けてきたのだ。その重さに耐えきれず右隣の女の子にぶつかってしまいそうになり慌てて彼を押し戻そうとするけれど、それより先に彼が全体重を私にかけてきた。
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