眠り王子の専属抱き枕になりました!?
「そういうの、いいと思う。うん、すごくいいよ。」

「そ、そう、かなぁ・・・?」

お世辞で言っているようでもなく真っ直ぐに言われ、なんだか照れてしまい顔が熱くなってきた。

「その夢、きっと叶うよ。俺が叶える。」

そう言った途端、綿星くんの瞳の中で流れ星が流れたように見えた。

「・・・?」

綿星くんは教室の前方に向かってずんずんと歩いていく。その背中から明るいオーラのようなものが放たれているような気がした。まるでこれから魔法でも使うみたいに。
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