眠り王子の専属抱き枕になりました!?
当たり前だけれど、綿星くんは魔法使いではなかった。ホワイトボードの前にたどり着いた彼はペンを持って何かをスラスラと書き進める。
───これって───!!
それは、今日の数学の授業の最後、先生が『これ、テストに出すぞ。』と言っていた応用問題だった。ノートをとるのに必死で全く理解できていないままだった。
「この問題はさ・・・。」
びっしり書かれた数字とアルファベット、記号をバックに、綿星くんが説明をしてくれた。その説明は学校や塾、家庭教師の先生よりもずっとわかりやすくて、彼が話し終わると思わず熱い拍手を送っていた。まるでアーティストのライブを観た時みたいに。行ったことないけれど。
「すごくわかりやすかった!すとんって、頭の中にきれいに収まる感じ!」
「そう?よかった。」
思わず興奮気味になる私に綿星くんは少し照れたように返してきて、また胸がざわめいてしまって焦る。『あ、ありがと。じゃ・・・。』と言って出口に向かうとその腕をぐっと掴まれた。
驚いて振り向くと目の前に綿星くんの顔があった。
───これって───!!
それは、今日の数学の授業の最後、先生が『これ、テストに出すぞ。』と言っていた応用問題だった。ノートをとるのに必死で全く理解できていないままだった。
「この問題はさ・・・。」
びっしり書かれた数字とアルファベット、記号をバックに、綿星くんが説明をしてくれた。その説明は学校や塾、家庭教師の先生よりもずっとわかりやすくて、彼が話し終わると思わず熱い拍手を送っていた。まるでアーティストのライブを観た時みたいに。行ったことないけれど。
「すごくわかりやすかった!すとんって、頭の中にきれいに収まる感じ!」
「そう?よかった。」
思わず興奮気味になる私に綿星くんは少し照れたように返してきて、また胸がざわめいてしまって焦る。『あ、ありがと。じゃ・・・。』と言って出口に向かうとその腕をぐっと掴まれた。
驚いて振り向くと目の前に綿星くんの顔があった。