眠り王子の専属抱き枕になりました!?
いつも通り綿星くんは机に突っ伏して寝ていた。今日も他には誰もいなくてホッとする。進学校なので、放課後は塾や予備校、家庭教師の予定がある生徒がほとんどだった。宿題もテストもやたらと多いし、予習や復習もかなり大変だ。部活に参加することはあれど、何をするともなく教室で時間を過ごしたり繁華街に遊びに行くような生徒はほとんどいなかった。
綿星くんの肩に手を伸ばしたものの触れる直前に躊躇ってそのまま動けなくなってしまう。勇気を振り絞り軽くたたいてみるが反応がない。
耳元に顔を近づけて『あの・・・。』と言うと薄目が開いた。全て開いている訳ではないのに、深い宇宙のようなその瞳に吸い込まれそうだ。そこで彼が寝ているからといって近づき過ぎてしまっていたことに気づく。
綿星くんの肩に手を伸ばしたものの触れる直前に躊躇ってそのまま動けなくなってしまう。勇気を振り絞り軽くたたいてみるが反応がない。
耳元に顔を近づけて『あの・・・。』と言うと薄目が開いた。全て開いている訳ではないのに、深い宇宙のようなその瞳に吸い込まれそうだ。そこで彼が寝ているからといって近づき過ぎてしまっていたことに気づく。