眠り王子の専属抱き枕になりました!?
夢に向かって
綿星くんのおかげで私は無事2年生から最難関理系クラスに入れた。彼と薬剤師を目指す茉莉香ちゃんも同じクラスだ。けれど綿星くんが自分の進路について話してくれることはなかった。

成績はぐんぐん上がり、試験では綿星くんがトップ、私が2位、というのが常になった。

いつしか私達は『付き合っていて、かなり先(ヽヽヽヽ)まで進んでいる。』と学校中に認識されるようになっていた。学校で話すことはなかったし、水曜日に綿星くんの家に行く時も先に彼が帰宅してから私がお邪魔する形にしたけれど、夜に私が帰宅する際ふたりで綿星くんのマンションから出てくるところを目撃されたみたいだ。
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