眠り王子の専属抱き枕になりました!?
電話で合格を報告すると、両親も学校や塾や家庭教師の先生もびっくりするほど喜んでくれた。お母さんに至ってはもはや職場で狂喜乱舞しているのが目に浮かぶくらいだ。それが嬉しいと同時に一刻も早く綿星くんに報告したいと思った。彼が喜んでくれる顔が見たかった。

───綿星くんの家に行こうか・・・でもいきなり押し掛けるなんて迷惑だよね。明日卒業式だし、明日言おう・・・勇気出して連絡先も聞きたいな。


この時の私は綿星くんとはもう会えないなんて想像もしていなかったのだ。
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