眠り王子の専属抱き枕になりました!?
綿星くんは誰とでも親しくしていて特別に仲の良い友達もいなかったから、誰に聞いていいかもわからない。『付き合っている』と思われているのに聞くのも変かと思った。

そこでハッとする。私はいつからか綿星くんと付き合っていると思われたくなったのかもしれない。それってもしかして───。

けれどもうなりふり構っていられない。体育館に向かう途中で担任の先生に駆け寄る。

「先生・・・あの・・・っ。」

「青葉、どうした?体調悪い?」

私のただならぬ様子にサバサバした性格の女性教諭は心配そうな表情になった。

「いえ、大丈夫です。あの今日、綿星くんは・・・。」
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